2015年5月
会計大学院協会理事長
杉本 徳栄
(関西学院大学経営戦略研究科教授)

 「時代が求める新しいタイプの大学院」として専門職大学院(Professional Graduate School)の制度が、2003年(平成15年)に設けられました。専門職大学院は、社会的・国際的に活躍できるリーダー、つまり高度専門職業人の養成を目的としています。

 この専門職大学院の1つとして設置されたのが、会計専門職大学院です。一般に、会計大学院やアカウンティングスクールなどと呼ばれています。

 会計専門職大学院は、「企業や行政機関等の会計並びに監査の担い手として、様々な専門知識や能力、ITへの対応力、論理的かつ倫理的な判断力などを備えた会計のプロフェッショナルを養成」することを目的して設置されたもので、所定の課程を修了後、公認会計士、企業や行政機関等における会計専門家、コンサルタントなどとしての活躍が期待されています。現在、会計専門職大学院は、全国で16校が設置されています(うち、3校は募集停止)。

 もちろん、会計専門職大学院は、社会的・国際的に活躍できる高度専門職業人としての公認会計士の資格取得だけに特化した教育を提供するわけではありません。専門職大学院の設置に向けての拠り所となった中央教育審議会の「大学院における高度専門職業人養成について(答申)」(2002年)にも明記されていますが、特定の職業の実務に就いたり、職業資格(たとえば、公認会計士資格)を取得する者の養成についてのみならず、すでに職業に就いている者や資格を取得している者が、更に高度の専門的知識や実務能力を取得できる継続教育、再教育の機会の提供に対するものも含め、高度専門職業人養成への期待は今なお大きいのです。会計専門職大学院は、業界、学協会、職能団体、地方公共団体などとの連携を図りながら、「理論と実務を架橋した教育」を行なうことを通じて、こうした時代と社会が求める会計の高度専門職業人(会計のプロフェッショナル)の養成を目指しています。

 会計大学院協会は、専門職大学院設置の理念と目的である社会的・国際的に活躍できる会計のプロフェッショナルを養成するために、各会計専門職大学院相互の協力を促進して会計専門職大学院の教育水準の向上を図るとともに、そのための各種事業を展開しています。

 企業や市場関係者等における会計・監査の役割とその重要性の認識の向上が求められている今だからこそ、会計専門職大学院のこうした設置理念と事業展開のご理解とともに、会計専門職大学院への皆さまのご支援とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。