2024年5月
会計大学院協会理事長
山地 範明
(関西学院大学大学院 経営戦略研究科 教授)

会計大学院協会は、2005年4月に創設され、現在は12会員校(青山学院大学、大原大学院大学、関西大学、関西学院大学、熊本学園大学、千葉商科大学、東北大学、兵庫県立大学、北海道大学、明治大学、LEC東京リーガルマインド大学院大学、早稲田大学)と2賛助会員(日本公認会計士協会、日本税理士連合会)から構成されています。これまでに会員校である会計専門職大学院は、公認会計士・税理士ならびに企業および国・自治体等において優れた職業会計人を養成してきました。

企業の国際化や情報通信技術(ICT)化など社会を取り巻く環境の変化に対応できる公認会計士等の職業会計人の養成がますます重要になっています。職業会計人は、高度な専門的知識と高い職業倫理観が求められており、国際的な視野を持って世界で活躍することが期待されています。このような職業会計人として備えるべき資質・能力を養成することが、会計大学院の使命であるといえます。

会計専門職大学院では、グローバルなスタンダードである「職業会計士のための国際教育基準 (IES)」に基づくカリキュラムが提供され、専門的知識を単に暗記するのではなく、基礎・応用・発展というように体系的に学習することにより、思考力を身に付けることができます。また、会計専門職大学院を修了すれば、会計、監査、企業法、経済・経営、ICT等に関する専門的知識や高い倫理観を持つことができ、問題解決能力、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力等を備えることができます。

会計大学院協会は、今後も日本公認会計士協会、日本税理士会連合会、金融庁、文部科学省等との協議により、優れた職業会計人を養成し、社会に貢献できるように努力してまいります。皆様からのご協力とご支援を賜りたくお願い申し上げます。